

食事が原因と思われるアレルギー症状を起こした0~6歳児のうち、医療機関を受診したのは87.8%、そのうち医師が食物アレルギー(FA)だと判断したのは76.1%でした。
すなわち、FAかと思われる症状がみられた子どものうち、医師が実際にFAだと判断したのは66.8%、3割強はFAではありませんでした。
(厚生労働省 資料より)
アレルギーの検査を受けましょう
アレルギーには、免疫が関わっています。すなわち、アレルギーと同じような症状がみられても、免疫が関わっていない場合は、アレルギーではありません。
例えば、乳糖不耐症という病気では、乳製品を取ると腹痛を起こしたり、下痢になったりしますが、免疫が関わっていないので、アレルギーではありません。
ヒスタミン中毒でも、サバを食べると吐き気がしたり、じんましんが出たりしますが、免疫が関わっていないので、やはりアレルギーではありません。
正しい治療を受けるためにも、症状だけでアレルギーだと自己判断せず、医療機関を受診して、本当にアレルギーなのかどうかを検査で確認しましょう。
血液検査
アレルギーには、免疫が関わっています。ですから、アレルギーの場合は、アレルギーの症状を引き起こす原因となる物質であるアレルゲンに反応する抗体( IgE抗体)が、体の中に存在します。
血液検査は、その IgE抗体が、血液の中にあるかどうか、また、どれくらいあるのかを知るための検査です。
・どのアレルゲンに対する IgE抗体かに関わらず、IgE抗体の総量を調べる検査
・特定のアレルゲンに対応する IgE抗体(特異的 IgE抗体)の量を調べる検査
があります。
特異的 IgE抗体の検査には、1度に1種類だけを調べる検査(単項目検査)と、複数の種類を1度に調べる検査(多項目検査)とがあります。
また、健康診断の際のように注射器で採血する検査と、専用の器具で指先に小さい穴を開けてごく少量の血液を採取する検査とがあります。
IgE抗体があっても、アレルギーになるとは限りません。 IgE抗体があっても、症状が出ない場合もあります。
何らの症状も出ない場合には、アレルギーの治療や対策を必要としないことがあります。
検査の結果を踏まえて、医師のもとで、治療や対策が本当に必要なのかを必ず確認してください。
どんなアレルゲンが調べられるのか
皮膚テスト
皮膚テストは、国際的には、血液検査よりも、スタンダードとされる検査です。
ブリックテストと、スクラッチテストがあります。
スクラッチテストは、症状があるにもかかわらず、ブリックテストで陰性の場合に行います。
試薬、アレルゲンから抽出した液、アレルゲンそのものを使用します。
前腕部(手首と肘の間の部分)の皮膚に、試薬またはアレルゲンから抽出した液を一滴たらし、専用の針で、上からその部分を直角に刺します。
もしくは、専用の針を、アレルゲンそのもの(例えば、リンゴなど)に直接刺し、そのまますぐに、その針を前腕部の皮膚に刺します。
15~20分後、皮膚に現れる反応をみて判定します。
前腕部(手首と肘の間の部分)の皮膚に、針で 5mmほどの線状の傷をつけます。
その上に、少量のアレルゲン溶液をたらします。
15~20分後、皮膚に現れる反応をみて判定します。
食物経口負荷試験
アレルゲンだとわかっている食物、またはアレルゲンが疑われる食物を口から摂取し、症状の有無を確認する検査です。
どれくらいの量なら、食べられるのかを確認するために行うこともあります。
アレルゲンを口にすることにより、重篤な症状を引き起こす可能性があるので、対応可能な医療機関で受ける必要があります。
食べられるかどうか、自己判断でアレルゲンを口にすることは、絶対にやってはいけません。
パッチテスト
アレルゲンがセットされている専用のパッチテストパネル、またはアレルゲンと疑われる物質(化粧品など)を背中または上腕(肩から肘の間)の皮膚に貼り付け、または塗り、通常、48時間後に反応をみて判定する。
